Andy Schleck Climbs to Second on Sierra Road
http://www.leopardtrek.lu/ May 18, 2011
http://www.leopardtrek.lu/news/andy-schleck-climbs-second-sierra-road
アムジェン・ツアー・オブ・カリフォルニアにもついにクライマーたちの日がやってきた。第4ステージはリバーモアからサンノゼまで、5つの峠を超えていく。スポーツディレクターのトーステン・シュミットはアンディ・シュレックとリナス・ゲルデマンにこの日の最後の2つの登りでクライミング能力を披露させた。そしてふたりはやってくれた。クリス・ホーナー(レディオシャック)がひとりで先行する中、シュレックは残り200メートルで4人のグループから抜け出し2位でフィニッシュ。第2グループにいたリナス・ゲルデマンは10位でラインを越えた。今日の努力でふたりのジェネラル・クラシフィケーションは見事6位と8位に上昇した。
シュレックはシエラ・ロードで自分自身に驚いたと言う「道は知っていたしどんな登りなのかも知っていた。だからキツイことは知っていたよ。今日は一日中タフなレースだった。最初からかなりペースが速くて前半ではちょっと苦労した。でもだんだん調子がよくなってきたんだ。でも2位で終われたことには自分でも驚いてるよ」。
レパード・トレックにとって、ベルギーのゲントでワウテル・ウェイラント選手の葬儀が行われた今日はとても悲しい日だった。「スタート前、僕たちは1分間の黙祷をし、ニュートラル区間ではチーム全員がまとまって先頭を走った」とシュレックは説明する。「僕たちは全員とてもエモーショナルになった。お葬式に参加できない以上、これがワウテルにさようならを言う最後の機会だったからね。しばらくそのことで頭がいっぱいだったけれど、だんだんレースに頭を切り替えていったよ。簡単ではなかった。でもページはめくらなければいけない。ここで僕たちはワウテルのために走るんだ」。
チームに喝を入れたのは、10人の逃げ集団に入ったマーティン・ピーダーセンだった。逃げ集団は4つめのマウント・ハミルトンでバラバラになったが、ピーダーセンは最後まで集団から逃げ続けたひとりだった。
89キロ地点にそびえるマウント・ハミルトンはHC級、6.8キロで8.4%勾配だ。ゴールからはわずか40キロ少々。サンタ・クララ・バレーに向かう下り手前でレディオシャックがペースをリードし、この登りがエリート選手のみの集団を形成した。シュレック、ゲルデマン、フォイト(フォイクト)、ヤコブ・フルサンがここに飛び込んだ。
ゴール30キロ手前でライダー・ヘジダル(ガーミン・サーベロ)がアタック、ポール・マルテンス(ラボバンク)が追走し、ふたりはすぐに30秒ほどの差をつけて先行した。同じころシュレックは集団の最後尾まで下がっていったので、テレビのコメンテーターはメカニカルトラブルかといぶかしがっていた。
「あの下りではとくにメカニカルトラブルがあったわけではないよ」とシュレックは訂正する。「路面がすごく荒れていてボトルを落としてしまったんだ。すぐにボトルを手に入れないと残念な結果になってしまうってわかっていたからね。だから下がったんだ。水はないし、すごく喉が乾いていたんだ」。
シュレックはすぐにチームカーから新しいボトルを受け取り、下りで集団の先頭にポジションをとった。
ヘジダルとマルテンスは追走集団に1分程度の差をつけて最後の登りのふもとに到達。ヘジダルは一緒に逃げた仲間を置きざりにした。マルテンスはすぐに追走集団に飲み込まれる。残り4キロで同じレディシャックのリーヴァイ・ライプハイマーを引っ張ったホーナーが抜け出し、ヘジダルを1キロも行かずに捉えた。後ろではシュレックが4人の集団を形成、ゲルデマンはそのすぐ後ろで3人の集団を形成した。
ホーナーが残り3.5キロで加速、ライプハイマーもヘジダルも反応することができなかった。ホーナーとの距離が開くにつれ、シュレックの集団がライプハイマーとヘジダルに近づく。残り2キロ地点で6人の集団となった。ホーナーは一人旅を続け、この6人グループとの間にすでに1分以上の差をつけた。
残り200メートルというところでシュレックが加速、ローリー・サザランド(ユナイテッドヘルスケア)とライプハイマーが食らいついた。しかしシュレックはさらなる加速、2位をものにした。
「思っていたより行けたね。残りのステージもベストを尽くすよ」とシュレックはレース後語った。「このレースのためにハードなトレーニングをしてきた。このレースのGCではリナスをエースにと思ってきたんだ。リナスも今日は悪くなかった。ここにふたり揃っているのはいいね。こういうレースで2トップというのは悪くない」。
シーサイドからパソ・ロブレスまでの217.4キロを走る明日はかなり長いレースになる。アムジェン・ツアー・オブ・カリフォルニアの第5ステージは、4つのKOMと2つの中間スプリントポイントがあるが、ハイウェイ1号あった崖崩れのため多少修正がされている。ハードなスタートと小刻みなアップダウンのあるゴール前というコースのため、逃げが決まるレース初めてのステージになる可能性もある。